『沖縄決戦-高級参謀の手記 』を読みました。
40数年を経ての再販本らしいが偶然にも読む機会を得た。
沖縄の三十二軍は組織的に善く戦った事が判る。
昭和18年後半には日本は既に負けていたのだから
昭和20年3月からの沖縄戦は最初から負け戦前提で
長期戦略持久戦する以外にはないだろう。
既に負けている日本に対して戦争し続けた米英は
どう考えても「鬼畜」であろう。
攻勢を要求する大本営や上部組織は何を考えていた。
でも持久戦を主張する八原高級参謀も攻勢を主張する
大本営参謀も超エリートなんだよね。
今でもあるよ、負け戦と判る仕事が。
上席者はどう負け戦するかなんで考えてないし
考えられないだろうね。そんな戦争も仕事も空しい。
こういう本はもっと読みたい。
40数年前、この本が出版されたほぼ同じ時期に
小学6年か中学1年だった僕は仲良しの友達三人で
映画「激動の昭和史 沖縄決戦」を見に行った。
第三十二軍の軍
司令官:牛島満中将を小林桂樹、
参謀長:長勇中将を丹波哲郎、
この本の著者の高級参謀:八原博通大佐を仲代達矢が
演じてた。
覚えているのは、野戦病院で負傷した兵士の切断した足を運ぶ
のを命ぜられた臨時看護婦に
召集された沖縄の女性が
悲鳴を上げるシーンと沖縄の学生で組織した鉄血勤皇隊が
戦場を突撃するシーン。
町山智浩さんが日本人なら見ておくべき映画と力説しています。
解説で「ブレツトッコウタイ」と言ってますが「義烈空挺隊」です。
「八原高級参謀が米軍に投降した」と言っていますが上記本で
否定してます。
DVDが 出ているようだから観てみようと思う。
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